講演会

先週は高松へ入試講演会に行ってきました。 色々なご縁で、お仕事をいただいて、いろんな場所で話をするんですが、最初のうちはなかなか慣れなかったけれど、最近ようやく納得いくような形になってきた。 さまざまなレベルの人がいて、初対面で話すだけだか…

生きているものを無数に集めれば、そこには死の静寂がある。

森博嗣『青白く輝く月を見たか?』を読む。 青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/06/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る とはいっても少し前の話だ…

まったくそのことのために囁きの森があるようなものじゃないかしら。

6/15 35才になりまして。日々が目まぐるしく過ぎていく。 子どもができて、子ども中心の生活になって、仕事と家庭とで時間がほとんど埋まってしまう。 ゆっくりと本を読む時間もなく、いきおいファーストフード的なものをぱぱっと読んですませてしまう。 食…

孤独というのはどこにもなくて、孤独がどこにもないというそのことだけが私を私にしてくれている。

最果タヒ『きみの言い訳は最高の芸術』をちびちび読んでいる。 きみの言い訳は最高の芸術 作者: 最果タヒ 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/11/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る おもしろい。 松岡圭祐『探偵の探偵』を3巻まで…

好かれたいな あたしも 好かれたいな あなたにも

日食なつこ『瞼瞼』をむさぼるように聴いている。 瞼瞼 アーティスト: 日食なつこ 出版社/メーカー: LD&K 発売日: 2014/08/20 メディア: CD この商品を含むブログ (3件) を見る 水流のロックぐうの音も出ないほどいい。 日食なつこ「水流のロック」 4th MV …

こうして世界がくぼんだ後にも 誰かに見つけてもらうことを願っている

京都でたくさん詩集やエッセイを買い込んできたので、その中から文月悠光『わたしたちの猫』『洗礼ダイアリー』を読む。 洗礼ダイアリー 作者: 文月悠光 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2016/09/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る …

すべてを諦め、すべてから手を引き、生きることをやめてしまうという選択が、残されている道なのだろうか。

森博嗣『デボラ、眠っているのか?』を読む。 デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping? Wシリーズ (講談社タイガ) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/10/19 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ…

個を捨てよ、旅に出よう。

幼いころ、ベッドのそばの机の木目を寝る前にずっと眺めていた。するとなんだかどんどんその木目が目前に迫ってくるように大きくなり、飲み込まれてしまうかのような気持ちになった。何もすることがない、音もない、ただベッドサイドのランプだけが木目を照…

大切な人をいつまでも大切にできますように。

好きな人をいつか好きじゃなくなる時があるかもしれない。 いつか一緒にいたくなくなってしまう時があるかもしれない。 それでも。 どうすれば、ずっと大切な人をいつまでも大切にできるだろうか。 最後の時までずっと一緒にいたいのに、この気持ちが変わっ…

わたしは平気だけど、あなたが傘を差し出してくれたから。

11月9日。 病院に行き、仕事をした。 11月10日。 とよ田みのる『最近の赤さん』を読む。仕事した。 『最近の赤さん』が泣けて泣けてしかたがない。 家族コンプレックスがあるわたしにきちんと家族がつくれるのかな。つくれるといいな。 おすすめです…

この時が永遠に続けばいいのに。

11月6日。 仕事をする。 その他のことがまったく記憶にない。 浜田真理子を聴く。 11月7日。 ジムに行く。仕事をする。 堀江敏幸『なずな』を読む。 浜田真理子を聴く。 11月8日。 猫を触る。仏像を見る。仕事をする。 堀江敏幸『なずな』を読む。 …

息をするには どんな布でもよくって いたむ星を包んだ。

予防接種にいく。仕事をする。三角みづ紀『舵を弾く』を読む。 舵を弾く 作者: 三角みづ紀 出版社/メーカー: 思潮社 発売日: 2015/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 無理やりにでも本を読む時間や、詩を読む時間や、古典を読む時間をつくる。…

そう。こうしているうち百年と経つようよ。

11月1日。 仕事をする。朝吹真理子『きことわ』を読む。 きことわ (新潮文庫) 作者: 朝吹真理子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/07/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 11月2日。 仕事をする。朝吹真理子『きことわ』を読む…

偽物のくせに何かを残すなんて。

10月30日。 舞城王太郎『深夜百太郎 入口』を読む。家の片付けをする。 深夜百太郎 入口 作者: 舞城王太郎,MASAFUMI SANAI 出版社/メーカー: ナナロク社 発売日: 2015/09/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 10月31日。 舞城王…

死が何よりも恐ろしいのは、現在も変わりのない真実です。そう誰もが、盲信的に忌避するほどに。

10月28日。 森博嗣『彼女はひとりで歩くのか?』を読む。 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ) 作者: 森博嗣,引地渉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/10/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 10月29…

授かったものを大切にしよう。

仕事をする。北村薫『元気でいてよ、R2-D2』を読む。 元気でいてよ、R2-D2。 (角川文庫) 作者: 北村薫 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2015/10/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 北村薫『元気でいてよ、R2−D2』の角川文庫新装版が…

誰かに聞かれることを目的とした言葉は嘘だらけだ。

坂口恭平『家族の哲学』を読む。家の掃除をする。仕事をする。 家族の哲学 作者: 坂口恭平 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2015/09/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 家の掃除をしたと言いつつも、ほとんどの時間は本を読んだ…

さようならの世界へと。

舞城王太郎『深夜百太郎 入口』を読み始める。 戌の日に行った。お家の掃除をしたりした。 深夜百太郎 入口 作者: 舞城王太郎,MASAFUMI SANAI 出版社/メーカー: ナナロク社 発売日: 2015/09/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 護国神社にお参…

また明日学校で、アルパチーノ、というわたしたちにしか通じないさよならを言って、角を曲がって帰って行った。

仕事をした。用事を済ませた。川上未映子『あこがれ』を読んだ。 あこがれ 作者: 川上未映子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/10/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ミス・アイスサンドイッチ、というタイトルの語の並びだけで、…

みんなのいえ。【ライティングマラソン12】

わたしはあまり家庭環境がいい方じゃなくて。だからうらやましいな、こういう家族って。暖かい家族ってわたしは知らなくて。家の中でさえ心をがちがちに固めていなくちゃいけなくて、そしてそんな自分が悪い子みたいで。家族にさえ心を許せないだなんて。わ…

2015/05/29 みやじまへゆく

しばらくぶりにお休みがしっかり取れたので、なおむしと一緒に宮島にゆく。 宮島水族館にいるカワウソや、スナメリ様を見に行くのだ。 基本的にわれわれはとろとろとろとろしているので、宮島口に到着するのが2時半とかになり、「うえの」の上あなご弁当を…

群像劇【ライティング・マラソン11】

実行犯の吉崎茂雄(54)は、ふたご座で趣味は園芸、休日はたまにゴルフに行き、運動不足を解消し、大自然に囲まれた上に運動もできていいななどと小市民的感想を抱き、家に帰って、夫婦の会話もないままにビールを飲んでいたが、一方そのビールを製造している…

サグラダ・ファミリア【ライティング・マラソン10】

スペインを旅していたときのことだ。10月のサグラダ・ファミリア教会は雨に濡れそぼっていた。サグラダ・ファミリア教会。1882年に建築家フランシスコ・デ・ビヤールが貧しい信者たちのために着工するも、資金難のため一時中断を余儀なくされ、1891年から、…

しゃぼん玉、高く【ライティング・マラソン9】

善意を善意と受け取ることができなくなったら人はそれを大人と呼ぶのだろうか、善意を当たり前のことだと思い、平気でそれを踏み潰したり、裏切ったり悪意で返したり、社会ってのはそうゆうもんだよなんて大人はしたり顔でいうけれど、あんたらがそうしてん…

141118

諏訪哲史『りすん』を読み始め読み終わる。会話の鍵括弧のことを考えたので、再読。 実験小説というものがあるが、小説が小説のルールを破りより自由になるにはどうすればいいのか、という考えは、小説がルールを破ったところで何があるのか、果たして何もな…

柔らかな下敷きになって【ライティング・マラソン8】

わたし、コーヒーはあんまりうまく淹れられないけど、お茶は点てられるんですよ、小さい頃に茶道習ってたので。習い事という習い事をそういえば一通りやらせてもらっていたな、ってふと思い出したんです。水泳でしょ、習字、ピアノ、バレエ、絵画。なんか意…

『「 」』【ライティング・マラソン7】

「わたしの会話を誰かが書き取っているような気がするんです。」 「言葉を発したその先から、何かに書き付けられるかのように、わたしの発言が固定されたかのように思うんです。何気なくふっと喋ったことなのに、それはわたしの本意ではないのに、まるでわた…

あなたなら あなたなら 聴こえるって信じて

ゲスの極み乙女。のライブに行った。 星降る夜に花束を、が一曲目だったけどライブで聴くとさらにすごいよくてそっからずっと鳥肌たちっぱなしだったし、曲間のブリッジでひとつながりの作品みたいになってすごいよかったし、すごいすごかったのですごいよか…

茶の本【ライティング・マラソン6】

お茶を飲むという行為が礼儀からほど遠く距離をもってしまったのはいつからだろうか。インスタントにお茶を飲めるようになってしまってからなのか、それとももともとお茶を淹れるという儀礼的行為自体が廃れてしまったのか。 茶は、鎌倉時代初頭に臨済宗の開…

春の雪【ライティング・マラソン5】

冬は下からやってくるので、座っていて足元から寒さが這い上がってくるのを感じると、なぜだか大学に入りたての頃のことを思い出す。 僕がアパートを借りたのは、仙川という二十三区からぎりぎりはみ出たところだった。大学の合格発表のあと、その足で新宿の…