おすすめ本。

大学生になったら、この受験で蒔いた種を育てていって欲しい。
枯らしてしまうのは簡単だけど、もっともっと開かれた学問に進むにあたって、もっともっと広い視野を持つにあたって、大きな花をつけて欲しい。

知識を吸収すること、
文字を読解すること。
頭を悩ませること。

この1年間できっとこれまでにないほどに、経験してきたはずだ。

その種にしっかりと水をあげて欲しい。

大学生は時間がたくさんある。
バイトをして、たくさんの人と出会って、たくさんの考え方に触れて欲しい。

止めてしまっては、ダメだよ。
大学生の時期が一番差がつく時だ。
受験はみんなががんばって、同じ試験をくぐり抜けてくる。
だから力の差は、そこまでついていない。
これまでは準備戦。
大学生になってからが、ほんとの勝負の始まりだ。

周囲が力を抜いている時期にこそ、しっかりと地力をつけるべきだ。

たくさん本を読んでね。
あ、あとTOEICは3月と5月分、合格決まったら受験申し込みを速攻するべきだと思う。英語力に限らず、知識は意外にも早く抜け落ちるですよ。何もしなかったらGWまでに90%忘れるよ。


というわけで、おすすめ本リスト。
読むスタートダッシュがついてしまえば、あとは、興味の赴くままに読んでいけばいい。
考える素地ができあがれば、あとはそのまま考え続ければいい。
僕が思う、学問への、人生への入門書。
4ジャンル各3冊ずつ。

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【これだけは読んで欲しい解毒剤】

�@『サヨナラ、学校化社会』上野千鶴子(ちくま文庫)
�A『狂人三歩手前』中島義道(新潮文庫)
�B『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社YA新書)

受験勉強で凝り固まった頭をほぐす、三冊。
常識を疑うこと、疑問を抱くこと、真実を見通そうという力。
受け入れるだけじゃない、覚えるだけじゃない、学問の力の入り口に立たせてくれる本です。タテマエをぶちこわすだけの力を持った本たちです。
どの本も読みやすいし、面白いのでぜひ。
今までの考えがガラガラと音を立てて崩れていくはずです。
本を読むのってエキサイティング!という経験を与えてくれる。活字苦手な人は�Bから。笑いあり、涙あり、の最高な本です。
�@�Aはもう問答無用で読んで欲しい本。

【学問とは何か?を教えてくれる入門本】

�@『論文の教室 レポートから卒論まで』戸田山和久(NHKブックス)
�A『大学の話をしましょうか』森博嗣(中公新書ラクレ)
�B『17歳のための世界と日本の見方』松岡正剛(春秋社)

大学は高校とは違う場所です。まあ大学にもよるけれど。
右も左も分からず、レポート課題は山のよう。授業は専門性が高くていったい何を言っているのか理解できない。
いったい大学ってなんなんだ!となった時に助けになる本たち。
�@は、この世の中で唯一笑って読める論文の書き方の本です。しかも学問の素地も作り上げてくれる。全大学生必須の本。
�Aは大学の仕組みから、いったい何をしてるのかを内側からわかりやすく説明してくれる。へえ!となること請け合いです。
�B。この世の中で一番尊敬する松岡セイゴオ様の御著作。他のはあまりにも圧倒的すぎて、ピンと来ないかもしれないけど、この本は神が地上に舞い降りて、わかりやすく知の体系を説明してくれる。でも17歳にはちょっと早いと思うのだけれど…。大学生くらいがちょうどいい、かな。ちょっと背伸びをしないときついかもしれない。理解はしなくても、読んでいくだけで、知識と知識が結びつく快感を、学問が一つになる瞬間を見せてくれます。みかけも神様。


【社会への視野を与えてくれる特選本】

�@『ハッピーエンドのつくり方』平野秀典(ダイヤモンド社)
�A『レバレッジ時間術』本田直之(幻冬舎新書)
�B『未来を予見する「5つの法則」』田坂広志(光文社)

学問のその先へ。自分の学びがどこへ向かうのか。
�@新しい?ビジネスのあり方を提示してくれる。ビジネス書なのに感動して涙を流す。自分と社会との関わり方に希望を持たせてくれる、力に満ちあふれた本です。
�A限られた時間をいかに使うか、そのための手法を伝える本。考え方は時間だけでなく、すべてのものを効率化してくれる。早い時期に読んで、自分の生きる時間を最大に磨き上げたい。
�Bは、大きな仕事をしたい、と思う人はぜひぜひぜひぜひ読むべき本。鋭い洞察で、現代と、これからの未来を描いてみせる。これからの変化多き時代をいかにのりきるべきか、その考えの基盤を設定してくれる本です。現代文などで読んできた現代社会論が、いかに実学につながっていくものか、学問と社会の橋渡しをしてくれます。

【生きていくことを知るための小説】

�@『トリツカレ男』いしいしんじ(新潮文庫)
�A『ぼくのメジャースプーン』辻村深月(講談社ノベルス)
�B『詩羽のいる街』山本弘(角川書店)

生きていく意味。善悪の彼岸。社会の一部としての自分。
読んで。もう、読んで。みんな読んで。

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本当はもっともっとおすすめの本はあるのだけれど、各分野3冊ずつ。
これで、全包囲的な知の装備をしてくれるんじゃないかなあ、と思うのです。
ここからならば、後は自分の赴くままに進んでいける、そのためのコンパスと力をくれる本たちです。

たくさんの本に触れて、自分の支えになる、立ち返るべき場所になる本をいっぱい見つけて欲しいと思います。

本だけじゃなくて、人も、心も、景色も、場所も。
たくさんのものに触れるのに、大学ほどいい期間はありません。

精一杯、自分を磨きあげて、周りを明るく照らす人になって欲しいと思います。


ここまで、おつかれさま。
いってらっしゃい。
ありがとう。

未来はきみの手のひらの中にある。



人生は美しい。
未来の世代をして、人生からすべての悪と抑圧と暴力を一掃させ、
心ゆくまで人生を享受せしめよ。

トロツキー