北村薫『リセット』


もし我々が死ぬものなら、無限の昔、遠い我々の祖先はどううして、海から陸を目指したのでしょう。我々は死ぬものではない。そう感じたからこそ、よりよい次の世代を信じ、目指したのでしょう。子のうちに親があるという、狭い意味でもない。わたしは我々であり、我々は永劫の生命を持つわたしなのです。


北村薫を読み始めたときには、まだターンまでしか出てなくて、(ほかシリーズはのぞく)、たぶん初めて発売日を待ってハードカバーを買った。

入試の前だったから、ちょっと我慢して、センター終わったくらいかな、本屋に行って買った。

“時と人”三部作のトリなので、すごいわくわくしながら読んだ。

前半何もないよな日常を描いている場面が長くて、ちょっとあれってなったけど、それでも最後は引き込まれるように読み進めた。

何がすきかって、“フライ返し”

想いをそんなものに込めて、そしてそれが引き金となって、二人を結びつけていく。

これが、ほんとにとるにたりないものだからこそ味がある。

なんてゆうのかな、宝石とか、アクセサリーとかだったら、全然だめ。

それ自体には全く意味がないものに託す愚かな純粋さが胸を打つ。

ほかのことでもそうだけどね。

価値のある行動は誰にでもできる。

価値のないものを愚直に信じて貫くことが純粋さだろうと思う。

まあ天然がすきってことよね。つまりね。

そんなお話ではないのだけど。

後半からは途中で止まれないほど、話が急展開して、

ラストは本当に珠玉の一言につきます。

引用したいけど、引用しちゃうと興ざめなので、是非読んでみてください。