2015/05/29 みやじまへゆく

 

しばらくぶりにお休みがしっかり取れたので、なおむしと一緒に宮島にゆく。

宮島水族館にいるカワウソや、スナメリ様を見に行くのだ。

基本的にわれわれはとろとろとろとろしているので、宮島口に到着するのが2時半とかになり、「うえの」の上あなご弁当を買い、「うえの」の裏にあるカフェをのぞき、フェリーに乗り、宮島に着いたときには、もう15時で。水族館の最終入館は16時。そして、それ以上にわれわれには大きな目的があるのだ。『カワウソのエサやりタイム』が16時なのだ。遅れてはならじとわれわれは歩を進めるが、腹が減っては戦はできぬ。「うえの」の上あなご弁当を半分こにし、飯の匂いをかぎつけた鹿に追われ、その後も安納芋ソフトや揚げもみじなどが、われわれの行軍を妨げる。そうした障害たちを見事ペロリと平らげ、宮島水族館に着いたのは、16時5分。もう店じまいをしている受付の人にぺこぺこと頭を下げてなんとかいれてもらう。

 

カワウソ!カワウソはどこだ!

立ち入り捜査の如くわれわれは館内を走り回り、ようやくカワウソを見つける。

ジャンプするカワウソ。ボールを入れるカワウソ。二足歩行するカワウソ。木陰から覗くカワウソ。

なんてかわいいのだ、、、!

 

そうこうしている間に今度はトドのエサやりショーがあるらしい。なんと!それは見なくては!

ということで急いでトドのプールに行くも、時間を間違えていて10分ほど、待ちぼうけることに。私は近くに居たペンギンたちを眺めていた。なおむしはがぶりつきでトドの目の前を陣取っていた。ペンギンくさい。くさかわいい。よっちよっちしとる。

トドのショーが始まる。水面からぬるりと姿をあらわすトド。おおお。思ったよりでかい。毎度毎度トドを見るたびに思うけど、でかい。日常を過ごして行く中で、トドはゴマフアザラシ程度にまで徐々に小さくなっていき、水族館でみて驚く、ということを繰り返している。

歴史上はじめてトドを見た人は、さぞかし驚いたろう大きさ。口でかい。歯が黒い。

お魚は頭から丸呑みするらしい。尻尾からくわえたら、ひょいっとフリップさせて頭からいただいている。几帳面。飼育員の人のコントロール力に目を見張る。

 

トドを堪能している間に気づけば16:45。スナメリを見ていないことに気づくわれわれ。一般客もほぼ帰ってしまい、スタッフの方が見回りをするなか、われわれは駆け巡る、水族館内を。どこだ。スナメリ水槽はどこだ。見つからない。二階か。いや二階なわけがない。地図を見るもここがどこで、どこに何があるのかさっぱりわからない。16:50。ようやくスナメリ水槽を発見する。スナメリ様の優雅なお姿を拝見する。まわりには誰もいない。残りすくない時間を惜しみ、精一杯ふれあおうと、水槽にへばりついて時を過ごした。なおむしは、すなめりと追いかけっこをしていた。いいな。宮島水族館のスナメリ様は完全に人を認識して、追いかけたり、ポーズをとったりしてくれる。賢い。たまらぬ。

 

ぎりぎりまで堪能し、宮島水族館をあとにする。

なおむしは水をみると入りたくなるシステムを内蔵しているので、川を見つけて、川の中をちゃぷちゃぷと歩いていた。豪胆な神経の持ち主だ。

と思っていたら、外国から来た方がいきなり服を脱ぎ始め、水着だか下着だかわからない状態で、鳥居に向けて泳ぎ始めるというハプニングに邂逅する。さしものなおむしもそれには疑問を覚えるらしい。文化やマナーの線引きというものは難しいものなのだな、と私は思った。

くだらないことを始終喋りながら宮島散策をして、おいしいものを食べた良き1日だった。

ここのとこずっと落ち込みが激しくて、しんどいけど、こうしてなんでもない話を肩の力を抜いてできる相手がいることはありがたいことだな、と思う。世間に対してずっと肩に力をいれて対峙している私は、なおむしの前でしか素直にも脱力してもいられないので、こうして全身ぐにゃぐにゃになれるときは、大事にしたい時間だ。

そうした時間でも容赦なく仕事は増えていく。これもまたありがたいことだ。

 

晩御飯はcanary rowボートパーク店にいって、パエリアを食べた。

お腹がはちきれんばかりにたべたけどおいしかったからすべてよしとした。

星の輝きを美しいと思うように

子猫をかわいいと思うように

戦災をみて悲しいと思うように

事象は事象。それ以上のものではない。

それ以上ではないものに、それ以上のものを感じ取ることが生きるということで、だからもっと生きていこうと思う。おいしいものを食べて、食べすぎちゃったね!でもおいしかったね!って、一点の曇りもなく喜びに満たされていた。もっともっとおいしいお店を見つけよう。