そう。こうしているうち百年と経つようよ。

11月1日。

仕事をする。朝吹真理子『きことわ』を読む。

 

きことわ (新潮文庫)

きことわ (新潮文庫)

 

 

11月2日。

仕事をする。朝吹真理子『きことわ』を読む。

 

11月3日。

仕事をする。朝吹真理子『きことわ』を読む。

 

会わずにいてもまた会えばよいだけで、会わないでいた二十五年間も、会うためのひとつの準備であったのかもしれなかった。

 

過去と現在は折り畳まれて重なりあうように併存し、夢と現実は交錯し、お互いに影響を及ぼしあうように、過去は現在を書き換え、現在は過去を書き換える。わたしが過去だと信じているものは現実から離れた虚構でしかなく、わたしが現実だと考えているものは夢から離れた虚構でしかない。現在の夢の中をたゆたいながら、揺れ動くように。とどまることのない、たえまない運動を。

 

精神状態は、底にタッチしたようで、かなり楽になってきた。薬のおかげかもしれないけど。庭の土を掘り返したり、窓の掃除をしたりした。ホームセンターにいって、レンガをみた。かまどを作る計画があるからだ。静かに本を読み思考を巡らせ、パンを焼きピザを焼き、さふいふものにわたしはなりたい。

 

幸せを感じるということは、あらゆるものにinvolveすること。世界はつながっていると感じること。どんなものにも意味がなくて、どんなものにも意味がある。わたしにとって、野球は意味をなさないがそれはinvolveしていないからで、関わり合い交じり合っている人にとっては、それは満ち足りたものなのだろうし、ただそれだけのこと。

あらゆる細部と一体化することによってのみ人は、満ち満ちていく。

意識をせずとも一体に。

あらゆるものと一心に。

彼我の境の融解を、

流体としての心の奔流を。